DEBU専すくらんぶる

デブ専クライマックス開催

　午後、体育館にリングと観客席が設置された。権力とは恐ろしいものだ。
　結局追加の出場者は現れず、俺と竹中と黒田の3人のみでトーナメントをする微妙な展開になった。
「じゃあ対戦決めるからクジ引いて」
　松村が割り箸で適当に作ったクジを俺たちは引いた。
　一回戦は竹中と黒田の対戦、俺は不戦勝。
　続々と物好きな生徒たちが会場入りする。多少なりとも正常な精神をもった奴らはいまごろ学園を抜け出して遊びに行っていることだろう。
　大会出場選手である俺たちは体育用具室で待機しながら戦いの時を待った。