俺だけのサンタガール




椅子から立ち上がり、机の上に手を乗せる。



葉瑠は、驚いた顔で俺を見つめる。



その頬にもう片方の手を添えて、顔を近づけた。



葉瑠は、何をするのか察したみたいで、最初あたふたしてたけど、顔が唇まで後五センチぐらいのとこで、机の上に乗せた俺の手の上に、手を乗せた。



そして、頬に添えた手にも、また手を添えた。















窓の外には、たくさんの雪。



俺の思いのようにたくさん降りしきる。



なんだか嬉しくて口角が緩んだが、頑張って引き締めた。




クリスマス。



それも、とびきりのホワイトクリスマス。









俺はサンタにキスをした。











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