偽りの my lover
[凛音SIDE]
今日もまた嫌な1日が始まる。
「涼宮さんおはよう!」
「あ、おはよう」
教室に着けば、
みんな挨拶してくれる。
だけど、それすらも怖い。
席に着けばほら、
「やっぱり……」
昨日ちゃんと机の中に捨てたはずの
紙屑がまた机の中に入っている。
誰か今のを見て面白がってる人はいないかと
辺りを見回してみるけど、
そんな人はどこにもいなくて。
いないんじゃなくて、
見つけられないだけだと想うけど。