Bitter Sweet Kiss
「ちょっと待ってて。着替えてきたらなにか作ってあげる」

「やった! なぁ ネーチャン、オレ、クッキーがいい!!」

「クッキーは時間がかかるもん。ホットケーキで我慢して」

「えーっ!」


不満気なヤマトの声を訊きながら、わたしはトントンと階段を駆け上がる。


そしてまた思う。
ホントにどうしよー、って。

こんなにわたしを悩ませてるのは、放課後の話題のせい。

それはサユミちゃんとユウちゃんと交わした会話のせい。

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