Penalty★Game

「…もっかい、鼻血噴かせてやろうか?」

「はぁッ!?」





そう言った黒沢の顔はもう目の前にあって。

細くて長い指でネクタイを緩め、自身のワイシャツのボタンを1つ2つと外していく。





「ちょッ…く、黒沢ッ!?」





意地悪そうに薄笑いを浮かべ。

ククッと口角を持ち上げると。

薄い唇にほんの少しの隙間を作った。





その隙間から見え隠れする赤い舌に。

ボタンの外されたワイシャツの胸元から覗く素肌。

そして。





「…奥のベッド、行こうか?」





心地よい低音の甘い誘い文句は。

私に熱を与え。

心臓の動きを倍速にさせた。




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