峰岸の恋する宇宙-そら-(短編)
峰岸は悪くない。


峰岸は、変わらない。


変わらず優しくて、明るくて………。



あたしは、変わらない峰岸との距離に、耐えられなくなったんだ。


あたしも峰岸も変わらないのに、距離だけが、どんどん離れてく。




きっと………もっともっと離れてくよ。



怖いよ。


怖いよ……峰岸。



好きな分だけ距離が離れるなんて。




近付きたいのに、あたしはただ、峰岸の隣に居て、空を見上げたり、話したり、笑ったりしながら…峰岸の呼吸や存在や温かさを……ただ感じていたいだけなのに。

ただそれだけなのに…どうして叶わないんだろう。




東京とアメリカ。



峰岸は、同じ地球だよって言うかもしれない。



同じ地球でも、離れてる時間は埋められないよ。

アメリカと東京じゃ、季節も違うし時間も違う。

峰岸と同じ時間じゃない。


距離を思い知るだけだよ。


このままじゃ…あたしは嫌な女になっちゃう。



峰岸にしがみついてるだけの、だらしない女になるよ。



毎日毎日、泣くだけになるよ。


だから………やめる。


もう、追い掛けない。


サヨナラ、峰岸。
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