峰岸の恋する宇宙-そら-(短編)
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峰岸が宇宙に行く日が、あと数日にまで迫っていた。


テレビや新聞が、あと何日ってカウントダウンしてるのを見ると、まるであたしが宇宙に行くみたいに緊張すらしてくる。



峰岸は今、忙しいんだろうな。

でも峰岸の事だ。

忙しさも楽しんでるに決まってるよね。



もうすぐだね。

もうすぐ峰岸は宇宙に行くんだね。



あたしね、峰岸を迎えに行くって決めたんだよ。

見送りには行けないけど、宇宙から帰って来た峰岸に会いに、アメリカに行くよ。


あの頃…峰岸へと想いを断ち切ろうとした頃は、遠く感じたアメリカ。

行けないと感じてた。



でもね、あたしはもう子供じゃない。
峰岸が居る所に行ける。

会いに、行ける。


そこに峰岸がいるなら、あたしは行く。

どこまでも会いに行く。

追い掛けてくよ。



もうすぐ、峰岸に手が届く。

そう感じてる。



だから……あたしは頑張れる。


今は会えなくても、頑張れる。


会えるって確信してるから、頑張れる。


信じて、見送れる。


ねぇ、峰岸。

でもやっぱり、早く会いたいね。
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