双子様の恋愛
「なんとか到着…。」





疾風をソファーの上に寝かせる。




水飲ませたいし、疾風が何故か寝室に入ろうとしないし。





「はい、疾風。お水。」

「ん。ありがと。」






疾風は一回起き上がって水を一気に飲んだ。





それからすぐに横になる。





「疾風〜?ベッド行かないの?運んであげるよ?」

「莉乃が帰ってから行くよ。」

「なんで?」

「酔いに任せてヤっちゃいそうだから♪」





あらら…。




酔ってはヤダかな。




莉乃は酔ってないし、疾風とは初めてになるんだし?





「じゃあ、莉乃は戻るよ。運転手さんも來堵も待たせてるし。」

「ん。ねぇ、莉乃。」

「なに?」

「莉乃の両親…ってか家族全員、最高だね。」

「……うん!!」

「おやすみ。」





嬉しくて、嬉しくて。




大好きな人に、大好きな家族を誉められるって最高だよね?





タクシーに戻ったら、かなりご機嫌な莉乃を見て來堵が不審そうな顔をした。





でも嬉しいもんは嬉しい!!





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