双子様の恋愛
「菜架。」

「な、なに?」






ん?





めっちゃ見られてます…。






あたしなんかやらかした?







「來堵…?」

「俺…まじでお前が欲しい。」

「え?」

「もうキスだけじゃ…ん?いや、キスだけでも満足だな。んー…とにかく、お前ともっと繋がりたい。」








待って…。






あたしでも意味わかったよ。







そういうことだよね?








「えと…いきなりすぎない?」

「菜架がイヤならいい。俺が一番大事なのはお前の気持ちだから。」

「待って…あたしで…いいの?」

「は?」

「あたしは。まだキラキラしてないし、バカだし、ドジだし、料理も出来ないし、ほんと…來堵は完璧なのに…あたしは…」

「お前なぁ。今更なに言ってんだよ。イヤならとっくに別れてる。」







來堵が優しくこっちをみるから目を逸らせない。








「バカでもなんでも俺は菜架だからいいの。全部まとめて菜架だろ。」

「あたし…來堵好きだよ!」

「なに、知ってる。」

「來堵なら…大丈夫。」

「…まじで言ってる?」







< 308 / 425 >

この作品をシェア

pagetop