‡Promise‡
化粧直しも終わって、椅子に座り、ボケーっとしていると、ドアの向こうが騒がしくなった。
 
 
「あっ、おはよー雛!」
 
「おはようございますナナさん」
 
 
ドアを開けて1番に入って来た人は、女のアタシでも見惚れる程の可愛いらしさで、5歳の子持ちだというのに、そうは見えないプロポーション。
ショートの髪がここまで似合う人を、アタシは知らないと言っても過言じゃない程、ショートヘアが似合っている。
 
 
「あれ?早いね。一人?久保さんは?」
 
「さっきケンさんにも聞かれましたよ(笑)。残業になったみたいで、同伴無理になりました」
 
「そうなんだ。…ちゃんと食べて来た?」
 
「大丈夫ですよ。吉田さんが連れて行ってくれました。…電話したらすぐに来てくれて食事したんですけど、同伴には持ち込めませんでした」
 
「残念(笑)今日確か奥さんとの結婚記念日でしょ。いい夫婦(11/22)」
 
「さすがナナさん!記憶力凄いですね!」
 
「まぁねー(笑)」
 
 
控室で話が盛り上がっていると、ぞくぞくと女の子達が入って来た。
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