完璧男子
 私は隙を見てそのお弁当を片付けた。


「あれ? それ、優枝ちゃんの?」


 頷いた。


「なら、ちょうどいいじゃん!! 俺らと食べよーぜ」


 私が片付けていたお弁当をもう一度広げられてフォークを渡された。



「優枝ちゃん、何か喋ってよ」

 一応持ってきたスケッチブックに書いた。


『ごめんなさい。今、ちょっと声が出ないんです』


「そうなんだ? なら、ちょうどいいじゃん?」



 男の人たちが集まって何かを話してる。




 私は手首をしっかりつかまれていて逃げれない。




「よしっ!! 優枝ちゃん、俺らと学校サボろ」


 無理矢理立たされて階段を下りた。




 抵抗するけど敵わない。



 廊下に出た。




 教室で蓮の口に料理を運んでいる果菜実さん。




 蓮は無視して自分のパンを食べる。




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