完璧男子
「帰るぞ」

「うん…」


 蓮はそういうと私の鞄と自分の鞄を持った。



「蓮? なんで蓮の鞄があるの?」

「なんでって一緒に帰るからだろ」

「1人でいい!!」

「バカか。 また倒れたらどうすんの?」

「どうもしないけど…? そのうち目が覚めるでしょ」

「バカだろ…。」



 強制的に蓮におんぶされて帰ることになりました。



 帰り道、蓮が話しかけてきた。


「なぁ? なんであんなとこで寝てたんだよ?」

「眠かったんだもん」

「俺が見つけたらよかったけど…」

「…蓮が見つけてくれたの?」

「…あぁ…朝のランニングの時にベンチに誰かうずくまっててよぉ…泣いてた痕あるし、熱あるし、ビビった」


「最近寝てなかったからね…夜のお散歩へ気分転換?」

「…寝てなかったわりにはテストの点悪いな」

「えっ?」



 蓮の手が伸びてきて持っているのは数枚の紙。



 テストの解答用紙。



「うわっ…見た?」

「見た」


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