ピュアハート 2
「そろそろ帰るよ。」
立ち上がろうとすると、俯いたまま服の裾を引っ張られた。
「どした?」
「…明後日なんか来なければいいのに…。」
「大丈夫だよ。俺がちゃんと言ってやるから。
今日は早めに寝ろよ。じゃな。」
マコの頭を撫でると玄関を出た。
あいつ、いつもならさっと気持ちの切り替えができるのに、今日は随分ウジウジしてたな。
外から部屋の窓を見上げて、後ろ髪を引かれる思いで家を後にした。