初恋は前途多難! ~朗らか社会人とメイド女子高生 【1:出会い編】
「あの――シンさん」
「うん? どうかしたの?」
「ここ、わざわざ予約してくれていたんですか?」
そういえば、ここに来たときからシンさんは「予約していた志地雄です」って言っている。
「うん、昨日予約したんだ。――どうして?」
「だって、その……1時に予約していたら、ランチには遅いですし、あたしがご飯を食べてきていた可能性だってあったんですから、ここの予約は無駄になるんじゃ……」
それに、あたしがランチを断る可能性だって……
「そうだね――無駄になる可能性はたくさんあったよ」
けれどシンさんは微笑んだまま、そっとグラスの水に目を落とすと、
「でも、ここはデザートだけでも大丈夫だし……あぁ、デザートが駄目でも、コーヒーも美味しいから、コーヒーだけって言うのもありだと思った。――とにかく、色々と理由は考えていたんだ」
「どうして……ですか?」
「ここに連れてきてあげたかったのはもちろんだけど――……」
ほんのり、シンさんの頬が赤くなって、恥ずかしそうにグラスの中の水を揺らしながら、
「さつきちゃんと、少しでも2人きりになる空間が欲しかったんだ。だから車で来たんだよ? ――蓮花駅からここまで、車で30分以上あるからね」
ぽそり、と告白してくれた。
「うん? どうかしたの?」
「ここ、わざわざ予約してくれていたんですか?」
そういえば、ここに来たときからシンさんは「予約していた志地雄です」って言っている。
「うん、昨日予約したんだ。――どうして?」
「だって、その……1時に予約していたら、ランチには遅いですし、あたしがご飯を食べてきていた可能性だってあったんですから、ここの予約は無駄になるんじゃ……」
それに、あたしがランチを断る可能性だって……
「そうだね――無駄になる可能性はたくさんあったよ」
けれどシンさんは微笑んだまま、そっとグラスの水に目を落とすと、
「でも、ここはデザートだけでも大丈夫だし……あぁ、デザートが駄目でも、コーヒーも美味しいから、コーヒーだけって言うのもありだと思った。――とにかく、色々と理由は考えていたんだ」
「どうして……ですか?」
「ここに連れてきてあげたかったのはもちろんだけど――……」
ほんのり、シンさんの頬が赤くなって、恥ずかしそうにグラスの中の水を揺らしながら、
「さつきちゃんと、少しでも2人きりになる空間が欲しかったんだ。だから車で来たんだよ? ――蓮花駅からここまで、車で30分以上あるからね」
ぽそり、と告白してくれた。