キスフレンド【完】

首をわずかにかしげて俺を艶っぽい瞳で見つめる彼女。


俺の手の甲に彼女の熱い手の平が重なり合う。


「保健室ですんのはもう飽きたんだよね」


「え~……じゃあ、どこがいいのぉ?」


「今はそういう気分じゃないから」


重なり合う手をそっと払うと、彼女は露骨に唇を尖らせた。


「ねぇ、しようよ?」


彼女の言葉と同時に、俺はベッドに押し倒されていた。

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