わたしの太陽は関西弁。

「今日は転校生を紹介する」

担任の言葉にみんながざわつきはじめる

「しずかにー!じゃあ入ってきて」

教室のドアが開く


わたしは熱くなった顔を隠すようにうつむいていた


教室中がざわつく

「めっちゃかっこよくない?」

「やばい!超タイプ!!」

などの女子の声が聞こえてくる

でもわたしは落ち着くのに必死で転校生の顔なんて見ようとしなかった


「えーっと、神崎イチカです!大阪から引っ越してきました。めっちゃ関西人やけどよろしくやでー!」

暖かくて元気な関西弁が聞こえてきて素早く顔を上げた

「あーーー!!!」

いきなりイチカがわたしに指をさしてくる

「無月ー!無月やんっ!!」

イチカがわたしの席に走ってきて机に両手をのせ見下ろしてきた
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