飛鳥物語
今目の前には、母さんがいる。
「・・・母さん。」
母さんは、たくさんの管に繋がれていた。
「母さん、母さん」
「ん・・。あ・きと。
ごめ・んね。今日じゅぎょうさ・んかんだ・たんでしょ。」
「全然いいよ!母さん!お願い。治るよね?また、元気になって遊べるよね?」
「はあはあ。
あき・とつよ・いおとこに・なりなさ・い。
あきと、あ・すかをよろ・しく。あき・とあ・いしてる。暁羅、愛してくれてありがとう。永遠に愛してる。」
「か、母さん!!
起きてよ。ねぇ。
母さん、なんで!?
なんで!!
喋ってよ。母さん・・・。」
ダダダッッ。
どんっ。
「皐月!!!」
「「母さん!!」」
「「「お袋!!」」」
ピー
「ご臨終です。」