狼彼女のお気に入り



「…さすが翔君!」



結果はもちろん、一位だった。



俺は少し乱れた息を整える。



「優太、ずいぶん派手に転んでたけど大丈夫か?」


「うん!転び慣れてるから大丈夫ッ!それに……とっても楽しかった♪」


「そうか。」



少しでも優太が楽しめたなら良かった。






チラッと時計で時刻を確認する。



もうすぐ昼の時間だ。



「あ…俺、ちょっと抜けるわ。昼、食べといてくれ。」



俺は急ぎ足で屋上に向かう。








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