優しい風〜隠れ美少女の初恋〜【完】
「ただいまー」
私が家事を終わらせた19時半頃、お兄ちゃんが帰宅。
鞄、ジャケットとネクタイとリビングのソファーに投げると、グラタン・サラダ・冷製スープが用意してあるダイニングテーブルに腰掛けた。
「今日もお疲れ様!」
私がご飯が大盛りにされた茶碗を笑顔で渡すと、「いただきます!」と、笑顔で食べ始める。
私もお兄ちゃんの前に座り、ご飯を食べる。
「お前、勉強してるか?」
「してますぅー」
「なら良い!もうすぐ期末だろ?三者面談の日取り、早く教えろな?今年はちゃんと時間通りに行くから」
「うん!」
去年、二回あった三者面談は、最後だったけど、お兄ちゃんは1時間、遅刻して来た。
担任の先生も私も気にしてないけど、お兄ちゃんは今も気にして居た。