優しい風〜隠れ美少女の初恋〜【完】
葵衣たちが帰って行き、舞子ちゃんも京滋君や剛君、お母さんたちと一緒に、校長室を出た。

泣き止んだ私は、お兄ちゃんに「大丈夫か?」と言われて頷いた。



「こんな時なんですけど…」



私が顔をお兄ちゃんに渡されたハンカチで涙を拭いてると、基槻が口を開いた。



「深川基槻って言います。遊さんとお付き合いさせて貰ってます。でも…守り切れなくて、申し訳ありませんでした…」



お兄ちゃんに頭まで下げる。

私が基槻に頭を上げさせようとしても、なかなか上げてくれない。



「…別に守れなくても良くない?」



しかし、お兄ちゃんの一言に、基槻はパッと顔を上げた。
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