おかしな話だ
新聞
朝だ。

暖かな日差しと小鳥のさえずり。

いつもより早く目覚めた俺は

ベッドから下りてドアを開け、朝の新鮮な空気を目一杯吸い込んだ。

郵便受けには、いつものように新聞が放り込まれている。

俺はそれを手に取り、家の中に戻った。



コーヒーを飲みながら新聞に目を通す。

政治家の発言が問題になっているとか、

またどこかで連続殺人事件が起こっているとか、

物騒な文字が紙面を賑わせている。

それにしても今日は

そんな事などまるで関係ないというように

穏やかな朝だ。


新聞に半分ほど目を通した時、何気なく紙面の上に書かれた日付を見た。

…そうか。今日は月曜日。

今日からまた、忙しい一週間が始まる。

やれやれ…









おかしな話だ。
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