【短】糸のないマリオネット

“このマリオネット、
 今動かなかったか?”

“まさか。
 そんなはずありませんよ。”


主人は、マリオネットを連れて行ってしまった。

クゥは涙を流しながら、その姿を見送った。


『ありがとう、クゥ。』


やさしい声。


『僕は、しあわせだよ。』


それは、ボクのセリフだよ。


マリオネットの優しい声が、クゥの耳の奥に残っていた。

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ファンタジー22ページ

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人間は、 『アンドロイド』を創ってはいけない。 それは、科学者たちの暗黙の規則。 科学者たちは、その『夢』を 諦めるしかなかった。 しかし、 夢を諦めきれない少年は、 両親の意思を継いで 『アンドロイド』を完成させた。

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