ロボットヲタクと上手に付き合う冴えたやり方教えます。
『はぁ・・・』


ため息混じりに頷く。


結城生徒会長が監査委員を次々に決めていく。
それぞれ選ばれた人間は納得しないまま、総会は進んでいく。


本人の希望とは関係なく、監査委員が選ばれ、民主主義の基本、多数決で決議される。
数の暴力とはこのことを言うに違いない。


監査委員は廃部リストの部活に対して1月かけて部の実態を調査し、監査する。

廃部候補は3つあり、監査内容は部の活動状態と内容を調査して、報告書にまとめ、後に生徒会で審議するとの事。


こうして、本人の意志には関係なく選ばれた『生徒会部活動監査委員』に私こと、時宗樹里(ときむねじゅり)と廃部候補である『科学考察研究部』の不思議な感性の持ち主であり、ロボットヲタクの水無瀬賢太郎(みなせけんたろう)の仁義無き戦いが始まった。


この物語は、この二人の奇妙な関係の記録である。


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