1vs3
*Start*
居候
『え?海外出張…?』
"また?"と首を傾げて私は母に尋ねた。
私の母は有名な化粧品メーカーの社長をしている。
だから海外出張も珍しいことではない。
私の家は母子家庭で母が出張の度に家でお手伝いさんに面倒を見てもらっていた。
『ええ…ちょっと今回はいつ帰ってこれるかわからないの…それでね…?』
母はニコッと微笑んで私を見た。
私もついて来いとか言うのかな……?
『それで………?』
日本から離れるのは嫌だと思い私はおずおずと聞いた。
『南には……私の親友の家に居候してもらおうと思うの!!!』
、