華龍
ある日、少女は鬼に出逢った
今までに無い、威圧感、殺気
少女の血はざわめき
反射的に殴りかかった
だが、鬼はいとも簡単に少女の拳をいなし
鳩尾に拳をねじ込んだ
そして崩れ落ちた少女にこう言った
『おい、血龍。お前は気の毒だな。
人を殴ることしか知らない・・・哀れな龍だ。
闇に埋もれた・・・一人ぼっちの龍。
・・・でもな、お前はまだ変われる。
まだ光を見ることができる。
周りを見ろ
そして大切なものを見つけろ。
お前が、胸張って言えるような。
それを命かけて守れ。
お前は、1人じゃない。』