わたしの恋人





「ねえ、力希くん!泳ぎ方教えてあげようか?」

わたしは思い切って言ってみた。
泳げないなら教えてあげよう!


しかし力希君の答えは

「僕、泳げるよ。」


こんな返事が返ってきた。

わたしはびっくりしていた。
さっき先生、泳げないとか言ってたから。


「そうなの!あっ、泳いでみてよ!」

わたしがそう言ったら、力希君は黙ったまま泳いでくれた。

その動きは凄くしなやかで、細い腕が綺麗だった。


わたしは見惚れてしまった。

「わぁ〜………。」

「力希君泳げるじゃな〜い!先生いらないでしょ。」

先生はちょっと笑っていた。

でもどうしてさっき泳げないなんて
いったのかなぁ?

わたしは、プールやってるのかな?
やってるならどこでだろ?

と考えていた。


「ねえ、二人で泳がない?」

力希君がわたしに言ってきた。
びっくりしすぎて声が出ない。


「あっ………う…うん!泳ごう!?」

変な返事になったがなんとか大丈夫だった。








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