わたしの恋人







力希と私が仲良くなって2ヶ月。

私達はいつも一緒にいた。
そのせいだか、力希には男の友達がいない。

といっても、友達は私だけだ。
他の子となかよくしようとしない力希は、
みんなに少し避けられていた。

私はそんな事気にしない。
力希が私と仲良くしてくれるなら他はいらない。


「あいこ〜!一緒に寝よう!」

「はいはい、もうそんなくっつかないの!」

「恥ずかしがるなよー」

力希はいつも私にベタベタ。
でも嫌じゃない。

だって、私は力希が好きだから。
力希はどんな風に思ってるのかなぁ?
ただの友達?でもきっと両想いだよね…?

そうだって、私は願ってる。


「力希、あのね、話があるの。」

「何?あいこの話だったら聞くよ。」

「うん。あのね、あたし……力希の事が好きなの。」

言っちゃった。
力希……びっくりするだろうな。

「僕もあいこが好きだよ、大好きなんだよ。」


頭の中が真っ白になった。
まさか……私の願ってた事が本当だったなんて。

涙が溢れてきてしまった。








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