年下君の甘い誘惑





「色々言われたから頭がついていかないよ。もう一回言って?」



あたしの言葉に、坂石雅人があたしを睨み付ける



「今のでも死ぬほど恥ずかしかったんですから、二回は言いませんよ。」


「え~!分からなかったから、もう一回言ってよ~!」


「絶対嫌です。」




なんて、分からないふりをしてたけど本当はちゃんと分かってた


だって、普段照れたりしない坂石雅人が真っ赤になるんだもん
ちょっとくらい意地悪していいよね?




「ねーねー。」


「なんですか?さっきのことなら、もう言いませんよ。」


「そうじゃなくて、顔に睫毛ついてる。目つむって。」



あたしの言葉をおとなしく信じて、目を閉じた坂石雅人に軽くキスをして耳元で囁いてみた



「雅人、大好き。」



もちろん、坂石雅人は顔を真っ赤にしてたけど



これくらいの仕返し許されるよね?






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