年下君の甘い誘惑







"お前なんか大嫌いだ"




自分が言った言葉を思い返しながら、熱をもった唇をこする




俺の計画は坂石への復讐だ


キスしたのは、あの女が何も分かってないから


何もしらないくせに、無邪気に俺に近づくから





"あー別に理由はないよ?ただ、いちいち変えるの面倒かなって思っただけ。あたしたち友達なんだしさ"




あの女が悪いんだ



そう思いながらも



本当の俺を見て、"友達"っていってくれたことに嬉しさを感じる俺がいた



あの女が坂石の彼女じゃなければ良かったのにって思った




「俺、矛盾してるよな。」



どしゃ降りの雨の中走るのをやめて、俺は立ち止まる





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