狐に嫁入り!?
私の答えを聞いた男は「ほぉ」と小さく声を漏らした。
「素っとん狂な答えが返ってくるかと思っていたが感心したぞ」
「あ、ありがとうございます……?」
条件反射でお礼を言ってしまったけど、褒められても一切嬉しくないし、答えになっていない。
私は言い終えて首を傾げた。
そんな私の様子は気にもかけず、男は「思ったより馬鹿そうではないな」と目を細めた。
「では納得がいくよう、教えてやろう」
「はぁ……ぜひお願いします」
「俺に触れてみろ」
「ふ、触れ?」
私は驚いて、どう尋ねていいかさえもわからなくなってしまった。