狐に嫁入り!?
でもそんな恥ずかしそうな反応されるとこっちまで恥ずかしくなって困る……。
雰囲気変えよう!
「ナ、ナライって皐月さんのこともウタクの性格もよく知ってるんだね!」
「お、おう!狐とはこの森を挟んで真向かいの領地だからな」
近いから昔からの知り合いなんだ。
そういえば近所に狸が神様の神社もあった……もしかするとそこの神様はナライなのかも。
「俺はウタクのこともよく知ってるし、皐月のこともわかってる。実雨ちゃん……本当に狐の嫁になるのか?しんどいぞ?」
「う、うん……」
しんどいって思ったから辛くて逃げ出した。
でもウタクが迎えに来てくれたし……
怒りが落ち着くと、母のために願いを叶えたいという気持ちも蘇ってくる。