狐に嫁入り!?
ナライは更に私の気持ちを確かめるかのように質問をしてきた。
「ウタクの嫁になったらせっかくの黒目も黒髪も失うんだぞ?色変わっちゃうんだぞ?」
「そうなの?でもそれくらいなら全然問題ないよ」
特に黒目と髪にこだわりがあるわけじゃないし。
やたらとナライはお気に召してくれてるみたいだけど。
私の答えを聞いてナライが深いため息をつく。
「せっかくなのにもったいない……それより、辛いとわかっていながら嫁に行くことが信じられない!
いじめられてる上に、何かウタクに弱みでも握られてるのか!?」
「えぇっと……」
ナライ……恋愛には鈍感そうだけど、ウタクのこととなると鋭い。
でも別にウタクのお嫁さんになる理由話しても問題ないよね。