狐に嫁入り!?


首を傾げていると、ヤマジは説明を始めてくれた。


「坊ちゃまが女性の気持ちを察する、ということを覚えました」

「え……?」

「坊ちゃまなりに実雨様の心を読んだのでしょう。そして自分の幸せではなく、実雨様の幸せを願い、身を引いた……」



私の心を読んだって……


私の幸せを願ったって……



なんだかそれって……私がウタクの側にいることを望んだみたいじゃない!



なんでそんなことになってるの!?



私、ナライに遮られたから、結局答えは口に出してないのに!

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