狐に嫁入り!?
廊下をしばらく歩き続けていると、長い階段に差し掛かった。
真っ直ぐに伸びた階段の先に何があるのか……下からじゃ見えない。
傾斜も割と急だ。
「ここから段差が続くぞ」
「段差っていうか……階段でしょ!?言われなくてもわかるってば!」
「そうか、なら先に行く」
「え?ちょ……ウタク!?」
ウタクが廊下を一蹴すると体がふわりと浮かび、先の見えない上階へ上がって行った。
「ちょっと……ひどくない!?」
か弱き乙女を置き去りにして、自分だけ余裕で飛んで行っちゃうなんて。
……私も、人じゃなくなればあんな風にできるようになるのかな。
それは楽であり、便利でもあろけど……とても受け入れ難いこと。