狐に嫁入り!?
だが、何も解決できてはいない。
昼休みが終わり、
今にも眠りにオチそうになりながら、午後の授業を受けていると、
『ふむ、お前が超人だとは知らなかった』
ウタクの声がした。
「ウタ……っ!」
ダメダメ。
ここで声を出しては昼休みの二の舞だ。
『超人なら金を作って贅沢な暮しをすればいいのにな。
超人なら誰にも気付かれず今も俺と話ができるんじゃないか?
超人なら勉強しなくとも頭がいいだろう?
超人なら……』
凍りついた空気をどうにかするために言った冗談を、ここまで引っ張られると、恥ずかしい以外の何物でもない。