狐に嫁入り!?


だが、何も解決できてはいない。


昼休みが終わり、

今にも眠りにオチそうになりながら、午後の授業を受けていると、


『ふむ、お前が超人だとは知らなかった』


ウタクの声がした。


「ウタ……っ!」


ダメダメ。

ここで声を出しては昼休みの二の舞だ。


『超人なら金を作って贅沢な暮しをすればいいのにな。

超人なら誰にも気付かれず今も俺と話ができるんじゃないか?

超人なら勉強しなくとも頭がいいだろう?

超人なら……』



凍りついた空気をどうにかするために言った冗談を、ここまで引っ張られると、恥ずかしい以外の何物でもない。

< 40 / 515 >

この作品をシェア

pagetop