狐に嫁入り!?
ウタクと話してても怒りが増すだけ。
帰ってきてから時間も結構経ってしまった。
「そろそろお母さんのお見舞いに行かなきゃ!」
まだ制服のままだったので病院へ行くため、
私服へ着替えようとボタンに手を掛け……止める。
「ウタク……まさか見てないよね?」
『いくら色気のない女の着替えだとしても見るだろ』
さも当たり前かのように言われても。
「……このまま行こう!」
私は制服のまま荷物だけ持って病院へ行くことにした。