狐に嫁入り!?
『冗談だ。毎日お前の監視ができるほど、俺は暇を持て余しておらん』
私の様子を見て呆れた声でウタクは言った。
言い方にはムッとくるものがあったけど、見られてないということがわかって安心。
「じゃぁ今日は随分と暇なんだ」
『ほぉ……たまの休暇をただの暇と言うのか?』
「ご、ごめんって!それならゆっくりしてて、ね?」
私のことなんて見なくていいから、寝ていればいいのに。
神様にも休暇なんてあるんだ。
たまたまお願い事が私のしかなかったのかな?
聞きたいことはあったけど、口を開けばまたウタクにいじめられそうだから、黙ったまま病院へ足を進めた。