狐に嫁入り!?
「お前に嫁へ来いと言っただろう?」
「うん……どうしてその条件なのか気になってた……」
私は頷くとウタクを見つめた。
「俺はあやかしの世界では善狐達のトップの血筋にいる。
だから神社の神であり、神である者は……」
「あ!待って、ウタク……ぜんこ、って何?」
説明の途中で私が止めたから、ウタクは大きくため息を吐いた。
「そんなものもわからんのか」
「普通の人はわかんないよ」
わざわざ興味なきゃ調べないよ。