命の花
「ず、ずるいですよ、そんなの……何にも知らされてない……」

「オマエは話せばわかるやつだと思っていたけど、話さないとわかんなかった? ごめんな。でもおれさまを選んでくれてうれしいぜ」

 にこっと笑むとロージリールがふわっと舞い上がり彼の額に指を突きつけた。

「他に何か、言うことは? あるのかないのか、はっきりさせろ」

 イグニスは一気に張りつめていた緊張の糸がほどけるのを感じていた。
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