悠久の島
鳥があたしを見て笑っていた

デジャヴする 真っ直ぐ飛んでいるのに

あたしは 真っ直ぐ飛んでいるんだよ

この時は誰が見ているのか何て分からなかった

とにかく目的地を目指すんだと

それだけでいいのと あたしは言い聞かせた


眠れない そんな夜もある 光だけは見えているのに

見えていないのは 何なのだろうか

考えることにも疲れた

「何を迷っているの?ちゃんとしなきゃ。」

とっても辛い 羽が疲れても

休める場所がない 地に足を着けることは

あの日以来 できないでいる

足を着けたら 次いつ飛べるのかも分からないから

あたしは羽を平行に保ちながら 休息を確保している

光はまだ遠い もうどれくらい進んだのかわからなくなっていた
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