悠久の島

安らぎの場

ここはどこなの?

あたしはどうしてここにいるの?

何が起こっているのか分からない

あたしはどうしたらいいの?

そう思ったことは みんなあるのだろうか?

一人で歩んでいけば 安らぎの場所が欲しくなる

誰もがみな それを望んでいるの

安住の場を求めて あたしはあたしという存在

その存在を誰かに認められることを望んだ

誰にも見えない あたしが見えるのはたった一人の少年だけ

同じ羽を持った者 同じもの同士にしか分からないの?



光の中心を目指しながらも あたしはこんなことばかり考えてしまう

生まれた翼はとても弱く 何度も何度も飛んでいれば

いつかは高くそして遠くへ行ける そんな自由を手に入れたかった

夢の通りにしか進めない それがあたしの使命

だけどそれは あたし自身が生きている事を否定されているのかもしれない

そんな風に考えてしまう

見られている? 誰かに? 誰なの?

「誰?あたしを見ているの?どこにいるの?姿を見せなさい。」

一人で居ることで 幻聴幻覚を見せるものなのか

あたしは 進めば進むほど 不安だけ広がっていった
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