指先の魔法




チェリザの街にひとりの幼い少女と少年がいた




「ムッシュのバカっ!なんでこんなことするの!?」

「決まってるだろ!モモがきらいだからだよ!」

「……っ」



少女は駆け出してその場を離れた。少年はその場に立ち尽くし、その後ろ姿を見つめる



地面には壊れたブローチ



「…モモがいけないんだからな」



ぽつりと呟いた言葉は誰にも届くことなく


少年はブローチを持って家の中へ入って行った








< 2 / 27 >

この作品をシェア

pagetop