世界の果てに - 百年の光 -
二人分の温もりを感じて、どうしたらいいのか分からなくなる。
この世界のために犠牲になるなら、差し出された手を、掴むことなんかできない。
でも…いくらその手から逃げても、きっと。
あたしが掴むまで、その手はあたしの前に差し出され続けるんだろう。
「…いいのかなぁ…?」
ポツリと、言葉が漏れる。
「あたし…少しの可能性を信じても、いいのかなぁ…?」
この世界を、救いたい。
その気持ちは、この世界に触れたことで、自然と沸き上がってくる。
それでも…生け贄になんかなりたくないって、心が否定する。
「少しの可能性なんかじゃねぇよ」
乱暴に吐き捨てられる、エルの言葉。
でもそこに、優しさがあるのをあたしは知ってる。
「俺たちを信じろって、言ったろ。独りじゃねぇんだよ、お前は」
「……エル」
「大丈夫だよ、リオ。オレたちがついてるから」
「……アスティ」
きっとこの先、何度でも挫けると思う。
その度にあたしは、この二人の手を握ってもいいのかな?