世界の果てに - 百年の光 -

琥珀色の瞳が不意に向けられ、思わずどきりとした。


「…アイツを、返してもらいに」


「ああ、あの子?…ダルク、あんたもしかして…」


ユーリの瞳が鋭く光り、ダルクを睨んだ。


「やだな、別にエルたちと一緒の所を見たからじゃなよ?たまたま見かけた可愛い子が、たまたまエルたちといただけで…」


「嘘つけ。どーせ俺たちを炙り出す為だろ」


「まぁ、エルたちに会いたかったのも本当だけど…リオなら、信じてくれるよね?」


「えっ?…や、そんなこと言われても…」


突然同意を求められ、口ごもる。


エルは眉をひそめると、面白くなさそうに舌打ちをした。


「とにかく、お前らに構ってる暇はない。帰るぞ、ちびっこ」


「う、うん」


鉄格子の向こう側に出ようとするあたしを、ダルクは眉を下げて見つつも、引き留めようとはしなかった。


それが逆に気になって、あたしは足を止める。


「………?」


ダルクが少し驚いて、不思議そうにあたしを見た。

< 331 / 616 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop