世界の果てに - 百年の光 -
背後から、「オイ」とエルのイライラした声が聞こえる。
あたしは少し迷った末、口を開いた。
「ダルク。…エルとアスティに、何か話したいことがあるんじゃないの?」
ダルクは目を見開くと、すぐに苦笑した。
「…どうして?」
「わざわざあたしを拐ってまで、エルたちに会いたかったなら、何か理由があるんじゃないかなって」
挨拶だけがしたいなら、あたしを拐わず、直接エルとアスティの前に現れればいい。
それをしなかったのは、話しにくいけど、どうしても話したいことがあったんじゃないかと思った。
「すごいな、リオは。惚れ直したよ」
ダルクはそう言って微笑むと、視線をエルに向けた。
「今回は、エルに言伝てを預かってたから…それを伝えたかったんだ」
「………」
エルは眉を寄せて、疑うようにダルクを見る。
その瞳は、「俺に?」と言っているようだった。
「―――――リュウさんから」
瞬間、エルの瞳が見開かれた。