世界の果てに - 百年の光 -
ティアラのかつての仲間は、きっとティアラを助けられなかったことを、悔やんでるに決まってる。
ティアラだって…辛いに決まってるんだ。
あたしはエルとアスティに、クリスに…助けられなかったっていう責任を、負わせたくない。
だから、あたしは―――――…
「……リオ?」
長剣を持たない片方の手で、ティアラの右手を握った。
ほっそりとした手のひらから、温もりが伝わる。
「ティアラ、ありがとう。あたし…絶対に、負けないから」
目を丸くするティアラに、あたしは誓う。
「もう、生け贄になる人が現れないように。もう、辛い想いをする人が増えないように。…あたしは、たたかう」
この世界を、救うこと。
それはやっぱり、あたしに課せられた使命だと思うから。
「……ティアラの想いも、救ってみせる」
「………!」
ティアラの瞳から、大粒の涙が零れ落ちた。
あたしが今まで見た中で、最も純粋で…最も綺麗な涙だと思った。