世界の果てに - 百年の光 -
ーーーー……‥
「…どうしたの?エル」
アスティにそう声を掛けられ、俺はじっと見つめていた牢屋の壁から視線を逸らした。
「いや…、何か嫌な予感がして」
「エルの直感て大体当たるもんねー…気持ち悪いくらいに」
「気持ち悪いは余計だ」
確かに、俺の予感は当たることがほとんどだ。…だからこそ、今はやめて欲しい。
「そろそろちびっことユーリが飯持って来る時間だろ。ちびっこがその辺でこけて、ぶちまけてんじゃねぇの」
十分有り得る仮説を立て、ハッと鼻で笑う。
アスティも俺の言葉を想像したのか、口許が緩んだ。
「リオはおっちょこちょいだからね」
「んな可愛いもんじゃねぇだろ。ただのアホだ」
「でも、護ってあげたくなっちゃうんでしょ?」
全てを分かっているような、そんな視線をアスティは俺に向ける。
それが気に食わず、俺は眉を寄せて呻いた。
「バカなこと言ってんじゃねぇよ。…ちょろちょろとどっか行きそうになるから、首輪付けてるだけだ」
「…ふ〜ん。へ〜え」
「………喧嘩売ってんのか」
ニヤニヤと含み笑いをするアスティに、思わずこめかみがピクピクと動く。