キミと出逢ったクリスマス
「ありがとう。
尚、大切にするよ。」
尚があげたのは、
小さなダイヤが埋め込まれた指輪。
「尚、私もプレゼントあるの。」
芽衣はバッグの中から箱を取り出す。
「尚みたいにステキなものじゃないけれど…。」
言いながら尚に渡す。
「開けていい?」
「うん。」
尚はそっと箱の包み紙を開ける。
「芽衣…これって…。」
尚の手には何かスポンジのようなお菓子が入ってた。
「尚、あの時からこのお菓子好きだったでしょう?
少し、味が違うかもしれないけれど、
作ってみたの。」
「芽衣、ありがとう。
芽衣が作るお菓子だからこのお菓子は好きだったんだ。」
微笑む尚。
「芽衣、ありがとう。」
そっと優しく抱きしめる尚。
「私もだよ。
ありがとう。」
背中に手を回し、抱きしめあう2人。