俺様男に心乱れて
そう言えば、健ちゃんは澄ましたイケメンのお客さんとか言ってたけど、まさか…

ゲッ

そのまさかの亮介さんが、窓際のテーブル席に座っていた。

亮介さんは黒縁の眼鏡を掛け、難しい顔をしてテーブルに乗せたノートパソコンを操作していた。

思わず立ち止まり、助けを求めるように後ろを振り向くと、マスターと健ちゃんが並んで立っていて、二人して「早く行け」と言わんばかりに顎で示した。

鬼!

私はなるべく気配を消し、亮介さんに近付いて行った。
亮介さんはパソコンに集中しているようで、私に気付いていなさそうだ。

そっと置いて引き返せば、気付かれずに済むかもしれない。

それにしても亮介さんはなぜ来たんだろう?
私がメイド服を着ないなら、来ないんじゃなかったの?

結果的にはバッチリ着ちゃってるけど。
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