俺様男に心乱れて
「もうお客さんが来てるの?」
「そうなんすよ。開店と同時に…。あ、そうだ。これ、小枝子さんが持ってってくださいよ」
「え? どうして?」
「澄ましたイケメンのお客さんが、小枝子さんを見てどんな反応するか見てみたいから」
「イヤよ、そんなの…」
そんな風に言われたら、接客が余計に恥ずかしくなって来た。
「おお、それもそうだな。私も制服の効果を確かめてみたい」
「イヤです」
「小枝ちゃん、これは業務命令ですよ。行きなさい」
そこまで言われたら従うしかない。私は「分かりました」と言って健ちゃんからトレーをひったくり、コーヒー、トースト、ベーコンエッグなんかを乗せた。それらからは、美味しそうな香りが立ち上っていた。
「そうなんすよ。開店と同時に…。あ、そうだ。これ、小枝子さんが持ってってくださいよ」
「え? どうして?」
「澄ましたイケメンのお客さんが、小枝子さんを見てどんな反応するか見てみたいから」
「イヤよ、そんなの…」
そんな風に言われたら、接客が余計に恥ずかしくなって来た。
「おお、それもそうだな。私も制服の効果を確かめてみたい」
「イヤです」
「小枝ちゃん、これは業務命令ですよ。行きなさい」
そこまで言われたら従うしかない。私は「分かりました」と言って健ちゃんからトレーをひったくり、コーヒー、トースト、ベーコンエッグなんかを乗せた。それらからは、美味しそうな香りが立ち上っていた。